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Last Live

  • 執筆者の写真: toohironman
    toohironman
  • 2019年3月18日
  • 読了時間: 11分

「3/10のNSSで全員卒業」

まだライブ中のはずの時間帯。

LINEで送られてきた文字を見ても、僕には実感みたいなものは何も起きませんでした。

予感はあったはずでした。 日程的には当然行われるはずだった、うめちゃんの生誕祭が「2/11の公演は梅山涼の生誕祭ではありません」とわざわざアナウンスされていた事。予定されていた対バンが相次いでキャンセルされた事。メンバーのともすれば病み基調ともとれる言動。広報面における明らかな情報不足… 「やっぱりそうだったか…」多くのファンが感じたはずでした。

ただ、その時の僕はまだ病床にあっていつ外に出れるのか、そもそも本当に回復に向かっているのかすらわからない状況でした。卒業発表をどう受け取ればいいのか…そんなことよりもその場に居れなかったことを心から悔やみましたし、全ての情報をネガティヴなものとして受け止めてしまうメンタリティに置かれてしまいました。

そんな僕を救ってくれたのは、やはり今回もメンバーの存在でした。

うめちゃんが誕生日に配信したSRの後、僕にメッセージを届けてくれました。約3か月の間、こちらからの言葉を届けることができても、彼女がいったい何を考えているのかを知るすべはありませんでした。そんなとき、届いたメッセージ。僕は考えました。今の自分にできることはいったい何なんだろう?と。

「奇跡は何度でも、必ず起こすことができる」 彼女の言葉は、僕にとって魔法の呪文でした。そして、今回もそうでした。 絶対に彼女たちのラストステージを見届けるんだ。 奇跡はそれが必ずかなうって信じる者だけに訪れる。

3/10、まさか角座にいれるなんて自分でも予想できなかったことです。 でも、僕はちゃんと見届けに行くことが出来ました。

きっと、それは「奇跡」って呼んでいいと思います。

卒業発表の日から予約が始まったラストライブはすぐに完売となってしまい、その日の昼間に追加公演が発表されました。その日に向けての準備は、日程的に厳しい中有志によって進められていきました。ささやかだけどみんなで考えたはなむけの企画を…一人ひとりがその思いをもって日々を過ごしていたんだと思います。あと何日…カウントダウンの数字はあっという間に0になってしまいました。

追加された昼公演、整理券の配布や物販受付等、相当に混乱しましたが無事に定刻に開演。いつものオーバーチュアが響き渡ります。約4か月ぶりのライブ。その間、大声を出したことなんて一度もありません。病み上がりを心配してくれる声もたくさんありましたが、僕はそれを一蹴しました。「俺を誰だと思ってるんだ?」いきなりMAXで沸く僕を見て、周りが驚いたような…いや、呆れたようにかな?笑顔を向けてきました。沸かなきゃ…って思いなんかじゃありません。会いたくて会いたくて夢にまで見た瞬間を迎えて高ぶる感情が抑えられなかっただけなんです。

昼公演の「目玉」はソロコーナーでした。 ゆうにゃの弾き語り、うめちゃんの大好きなアニソン、れなてんの「お城」、まゆちゃんの光合成希望…僕はこの部分だけは静かに瞳に焼き付けるようにメンバーをじっと見ていました。ステージの上で輝く姿が消えてしまわないように。ソロコーナーでは栗野が披露したWayのアレンジが素晴らしかったです。歌詞もなんですがメロディもオリジナルにアレンジしたものなんですが、今の気持ちがまっすぐに伝わってくるものでした。

ラストライブは撮影禁止になるという事もあり、昼公演では2曲が撮可となりました。1曲は「Magic」もはやある意味伝説となったナンバーです。実はこの曲が撮可となるのは初めて。最後の最後に撮可にするとこがさすがといえばさすがですね。もう一曲は「勇気とLink」僕が大好きなこの曲が最後の撮可っていうのがとてもうれしかったです。座った席の関係でうめちゃんのウインクが撮れなかったことが残念ではありますが…w

とにかく楽しいライブでした。自分の中では「残り2回のライブ」というよりは、4か月ぶりにメンバーに会えた喜びのほうが勝ってたのかもしれませんね。何度か涙があふれるシーンもあったんですが、とにかく笑ってたと思います。座った席がA02で結構隅だったんですが、普段はあまりレス来てた?って位しか僕を見ないうめちゃんが、やたらとレスしてくれてたのが嬉しいというか驚きましたね。特に勇気とLinkの時。「今日レスすごかった」っていうと普段は「ただの偶然」ってごまかす彼女が「うん」って素直に笑ってくれたのもびっくりでした。まあ、久しぶりだってこともあって気を遣ってくれたのかもですがw

ラストライブの後は物販が無いとの事で、昼公演と夜公演の間で物販が行われました。約4時間の枠を取っていたのでかなりゆっくりと「最後の時間」をすごす事ができましたね。最後のライブの後に物販がないという事で「???」って声もありましたし、僕もせめてお見送り位はないのかなあ…とおもっていたのですが結果的にはこの形でよかったと思います。 本当は全員とチェキ撮ったりしたかったのですが、れなてんは案の定長蛇の列でしたし、うめちゃんと話す事に注力する事にしました。チェキをうめちゃんと4枚、まゆちゃんも入ってもらってのスリーショットを1枚。サインは私物サイン1枚と10枚程度にしました。程度って言ってももちろん普段より全然多いのですがw 私物サインは、最後のプレゼントとして作った「ノンシュガーラスト写真集」にしてもらいました。全員にプレゼントしたいと思ってて何にしようかな…と考えてたんですが、やはり僕らしい贈り物といったらこれかな…という事で決めました。タイトルは虹色halo。たまちゃんとゆいちゃんも入れて7人のこれまでの写真を抜粋して作りました。これ、かなり作るの大変だったんですよ。10万枚を超える写真の中から、これだ!って写真をセレクトするのが。そのぶん、素敵なモノが出来たと思っています。みんな喜んでくれたかなあ…感想を聞く機会がなかったので…

チェキ・サインを控えめにした分(控えめなのか?w)30秒撮影をかなり積んでしまいました。最初、うめちゃんを10枚、各メンバーを1枚ずつ買ってたのですが、菊池先輩の煽りもあって、結局何枚追加したのかわからないくらいになってしまいました。でも、その分たくさん話もできたし、すっごく楽しい時間を過ごせたので良かったと思います。この日は、混雑することを鑑みて場所の移動ができない等制限もあったんですが、とにかく4か月ぶりにメンバー全員のポートレートが撮れてうれしかったです。「最後にをっさんに撮ってもらいたかったから」って言われた時は思わずうるうるしてしまいましたが。

撮った写真の一枚一枚にすべての気持ちが込められてた。そんな気がしました。

うめちゃんとは、結局いつものようにくだらない話をして笑いあってたような気がします。感動の再会って雰囲気がなかったわけではなかったんですが、それよりも「楽しい時間を過ごしたい」そう思っていたので。でも、やっぱり「おかえり」って優しい顔で言ってくれた時には思わず涙が出そうになりましたけど。 すぐに舞台がある事もあって「この先どうする?」って会話はあまりありませんでした。「これからもよろしくね!」それだけで良かったんだと思います。あんだけいろんな話をしなくちゃ…こんな話もあんな話も…って考えてたのに。

れなてんを含め、全ての物販が終わった後メンバー全員が挨拶に出てきたタイミングでサプライズ企画の一つを発動しました。それぞれのヲタクから花束とメセカアルバムの贈呈です。しめっぽい雰囲気にならないように…と思ったんですが、あまり泣かない方かとおもってた、うめちゃんとまゆちゃんが大泣きしてたのが印象的でした。

物販が長引いたため、ラストライブは30分押しでのスタートとなりました。 いつものオーバチュア。昼間のライブで相当声はやられてましたが、ここを譲るわけにはいかない…そう思ってコールの発動を仕掛けようとしました。ところが、この日の会場の熱気は僕の想像を遥かに超えてすさまじかったです。文字通り会場が震えていました。 幕が開き、いったいこの先大丈夫なのか?そう思えるほどの熱気が角座を包みました。

実は、そのあとの事をあまりはっきりと覚えていないんです。 オープニングのWayで生写真の中だけで着用してたライダース調の上着で登場したあと、全ての楽曲を披露した順にやっていったことは間違いありません。ユニフォーム衣装、メイド衣装、本大会衣装、ふわふわ衣装、現行の衣装。全部見せてくれながら。日曜朝練での大きな声でまゆっちコール、朝練向上、自己紹介の歌での起立礼着席、おーれーのうめちゃんコール、いいよ!!コール、剣道の駆け込み乗車、炎上、ゆる宣、スマホ…久しぶりの曲続きにテンションは最高潮に。でも…同時に「この曲で沸けるのはこれで最後なんだ…」というセンチメンタルな思いがどんどん増していく事も感じてました。楽しいライブであればあるほど「終わりの時」が近づく事をひしひしと感じてしまうんです。

少し高くが始まると、その思いが一段と強くなってきました。 最後のMCでメンバー一人一人が今の気持ちについて語る時間がありました。誰もが、今日という日を迎えるにあたって、思い描いていた姿とは違った事に触れました。確かに全員卒業という言い方をしていますが、志半ばにして終わる…そういう思いを抱いていたと思います。悔しさ、寂しさ、悲しさ…いろんな感情があったに違いありません。栗野は「今日、私は死にました」という表現をしました。決してきれいな表現ではありませんが、きっと彼女の本心だったんでしょう。今まで必死にやってきたからこそ、きれいごとだけでは済まない今の感情が露わになったのがその言葉なのではないかと思います。

「まだやってない曲があります」 その言葉を聞くまでもなく、次の曲が「虹色halo」であることは僕らにはわかっていました。七人のノンシュガーが大切にしてきた曲。最後まで一度も七人そろって披露されることがなかった曲。だからこそ思い入れがある曲。たぶん、この日会場にいた人の多くはこの曲が持つ意味合いを知らなかったと思います。それでも、この曲を披露順のラストに入れてきた事が僕はとにかくうれしかったです。「七つの色が手を取り合っておひさま囲むよ」曲のラスト、みんなで作った輪っかの一部が欠けていても、その日そこに「二人」の姿が見えていた「無糖派」はきっといたはずです。

そして… とうとうその時がやってきました。

最後に選んだ曲は、Way of lifeでした。

虹色halo、ステージで作られた虹が今度は客席に広がりました。 119本のサイリウムで作られた七色の虹。前と後ろを白(無糖派を表しています)で挟んだ七色の虹。メンバーの表情がみるみる崩れていきます。 こんなにも泣きながらMIXを打ったことはありませんでした。こんなにも泣きながらコールをしたことはありませんでした。悲しいのか寂しいのか、なぜ泣いてるのかすらわからなくなりました。最後のセリフの部分、みんなで名前を呼びあって笑顔で…泣きながら笑顔で顔を見合わせる場面は、もうだめでした。そして、最後のアウトロでの口上。

観てきた景色があるんだよ

刻んだ記憶があるんだよ 

君と歩んできた証 

それは楽しく幸せで 

君が笑ってくれたから 

僕も笑ってられたんだ 

綺麗な想い出いつまでも 

☆Nonsugarのことが大好きです 

愛してる!!

声にならない程の擦れた声で 

いや…最後の最後、心で叫んでたんだと思います。

この曲、本来は最後円になって空に手を突き上げて終わる振り付けなんです。でも、この日は横一線に並んで客席に背を向けて終わりました。まるで、僕らに背中を押されて未来へと進む決意を示すかのように。

スクリーンには「4年間ありがとうございました」とシンプルなメッセージが…

こうしてラストライブは終わりました。

終わった後、みんなが涙でした。もちろん僕もです。今日を迎えるにあたり、色んな事がありました。一気に増えたファン。そして波が去っていくのも一気でした。まるで捨て台詞を残すようにして去っていった者も少なくありません。時にはぶつかり合ったりいがみ合ったり反発したり。でも、あの場にいた事で色んなものが洗い流されたようにも感じました。最高に楽しくて最高に悲しくて最高に辛くて…この時間を共有しともに涙を流す事で実は同じ方向を向いていた事を最後の最後に気づいた…いや、気づかせてくれたのかもしれません。抱き合って涙を流し肩を叩きあったことで、言葉では伝わらないものが伝わった、そんな気がしました。

たぶん僕は自分からアイドルの現場に足を運ぶことはもう無いと思います。もう二度と会えないと思っていた大好きな子に「ありがとう」を伝える事が出来ただけで十分です。

それに…こんな風に熱くなれる事はもうないと思うから。

もちろん、うめちゃんやメンバーの事はこれからも応援していきます。それぞれの道で新しい夢をおいかけていく姿をずっとずっと見守っていきたい。

でも…「生涯最後の推し」その言葉は、どうやら嘘にならずに済みそうです。

最後の写真です。

未来へと向かううめちゃんの背中を見送るようなショットを選びました。

「明日へ」

夢の形が変わっても、夢を追う姿はいつまでも変わらない。

そう信じています。


 
 
 

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