最後の角座
- toohironman
- 2018年9月21日
- 読了時間: 7分
☆NonSugarにとって「坂道グループ」が特別な存在である事は既に幅広く知られています。だからこそ、今回「定期公演」で坂道ソングコレクションと銘打った企画を打ち出したことは賛否両論がありました。それでも、この日の為にメンバーは必死に練習してきましたし、結果ライブはとても楽しくて素晴らしいものだったと思います。
れなてんが乃木坂の握手会で生写真のトレーディングエリアでスカウトされてノンシュガーのメンバーになった事は無糖派の間では有名な話ですが、坂道グループが特別な存在という理由は、はもちろんそれだけでなく、元メンバーの鈴本美愉ちゃんが欅坂46の初期メンバーとして、阪口珠美ちゃんが乃木坂46の3期生として加入した事にあります。
特に加入期間が長かったたまちゃんの脱退⇒乃木坂への加入は無糖派にもメンバーにも大きなインパクトがあったように思えます。普通、48Gや46Gあたりのメジャーになると元地下アイドルという事を隠して(実際には知られてても)活動してるものなんですが、彼女はそうではありませんでした。脱退して乃木坂に入ってもノンシュガーのメンバーとの付き合いを続けていますし、その様子はメンバーのSNS等でよく見る事が出来ました。メンバーも彼女の成功をことある事に応援してますし、彼女との想い出をMCやSNSで語るシーンは決して稀な事ではありません。
無糖派の中でノンシュガーの「たまちゃん」を知っているか否かで世代が分かれるともいわれますが、僕はまさにちょうどその境目です。僕が無糖派になったのは2016年の3月、たまちゃんがノンシュガーを脱退したのが5月。一度だけツーチェキを撮った事があるくらいで恐らく向こうも僕の事はもう記憶にないくらいの存在だと思います。 でも、僕なりに彼女がどれだけ大きな存在かはわかってるつもりでいますし、昔からの無糖派の彼女に対しての思い入れの大きさも理解してるつもりです。
ただ、僕は48Gから46Gへ流れる事が一度もなかった事もあり、坂道グループの事はほとんど知りません。だから今回この企画がアナウンスされた時も「あーAKBのカバーも見たかったなー」位の感想しか浮かばず「カバー企画やるって運営どういう心境の変化?」って印象しかありませんでした。何しろ☆NonSugarにとってカバー曲って「タブー視」されてる事の一つで、本当に特別な時だけという位置づけでしたからね。
そんなこんなで、☆NonSugarが坂道のカバー企画をやる。僕の興味は「何の曲をやるか」という事よりも、新しい試みにメンバーがどんな風に取り組むのかという方が大きかったです。
定期公演が月1回になって以来、メンバーが集まってレッスンしたりする事がずいぶん減ったように思えますが、この企画が発表になってから毎日のように練習してる様子が伝わってきていました。うめちゃんのチアーズのボイスでも「いやー大変」って言葉が毎日聞かれましたしね。なんかそんな話を聞くのがすごく嬉しかったし、きっと楽しい公演になるんだろうな…って気持ちが日々高まっていきました。
さて、公演当日ですが、開演前から普段とは雰囲気が違っていました。乃木坂や欅坂のシャツを着こむ人やたくさんのタオルを並べてる人、うちわやサイリウム等の坂道公式グッズを持った人…冗談で「あれ?☆NonSugarのライブに来たはずなのに会場間違えちゃったかな?」って言っちゃいう程でした。
オープニングはいつものOvertureから。1曲目にWay of Lifeが披露されました。 会場の入りは 50~60名くらいだったでしょうか。久しぶりの角座でのWay、なかなかの盛り上がりでしたね。このところの新人公演や対バンでは盛り上がる実数が少なかった事もあってちょっと寂しさを感じたりしてたので…
2曲目からが「坂道ソングコレクション」です。前述の通り、僕はほとんど坂道の曲を知りません。最初に披露された「ガールズルール」のようなメジャーなシングル曲でも沸き方がわからないくらいですからね。それでも、会場には多くの坂道ファンがいて(今日が初めてって人も結構いたようです)出だしからなかなかの盛り上がりでした。2曲目の「おいでシャンプー」が撮影OKになりました。カバー曲が撮可になると思ってなかったのでちょっと慌てましたね。でも、この曲が撮可でホント良かったと思います。例のごとくうめちゃんばかり撮ってたんですが、楽しそうな表情がたくさん撮れました。許
ゆる宣やスマホの時みたいにコミカルな表情も最高に可愛かったです。一点、悔いが残るとしたら、おいシャントレインが近すぎて使っていたいつもの70-200では全員をうまく構図内に配置できなかったことですかね。
その後も欅のサイレントマジョリティや、元メンバーのたまちゃんから直々に振りのアドバイスをもらったという「三番目の風」、ゆうにゃのアコギ演奏で歌った「ゼンマイ仕掛けの夢」ラストに歌った「きっかけ」…初めて聴く曲が多かったので、まったく沸き方がわからず出遅れてしまった感の中、しっかりみんなの練習の成果を見守ることが出来ました。息が切れて声が出ないシーンもあったりしましたが、みんなしっかりとしかも楽しそうにパフォーマンスしてました。
途中MCで鈴本美愉ちゃんや阪口珠美ちゃんの事にかなり深く触れる場面がありました。懐かしいVTRが映されたりして、今日来た坂道ファンの方にはかなりレアなものが見れたんじゃないでしょうか。そして語られた辞めていった二人への想い、今の自分たちの気持ち。奈良さんが「今日で何かを昇華できた気がする」という言葉を使っていました。良くも悪くも☆NonSugarとして「坂道」という存在はこれからも語られる事になるんだと思います。そんな中、今回この企画をやったという事は、きっと何かの意味を持つ事になる…そんな風に感じました。
色んな思いがあると思います。でも、やりきったメンバーの顔はすごく良かったと思います。
ラストは少し高く。「私たちの転機となった曲です」ゆうにゃがそう紹介していました。 坂道ソングの盛り上がりがすごかったんですが、オリジナルのこの曲で更に一層角座のボルテージが上がったのが個人的には一番うれしかったです。やっぱり☆NonSugarなんだよな…と。
定期公演は無事終了。メンバーも最高の笑顔で手を振りながら閉まっていく幕の向こうに消えました。客席にもなんとなくほっとした空気が流れます。
でも…個人的な話になりますが(まあ、そもそもブログそのものが個人的な話なのですがw)僕にとって、しばらくというかひょっとしたらこの日が最後の角座でのライブになるかもしれないって事になっていました。理由はここでは深くは触れませんが。
確かに楽しかったのですが☆NonSugarの曲が2曲だけ…しかもほとんどの坂道曲で沸けなかった(楽しめなかったって意味ではありませんよ。決して)事もあってどことなく消化不良気味でいました。角座では特別な時以外はアンコールは行われません。特別とは本大会と呼ばれる年に数回の公演(朝練がなくなってからは開催されていませんが)や周年公演等の事です。この日は企画があったとはいえ、普通の定期公演。アンコールをする設定ではありませんし、事前に打ち合わせをしてたわけではありません。いわば、僕の勝手な「個人的事情によるわがまま」。アンコールどうかなあ…と周りに相談しても微妙な反応でしたし… でも、やっぱり後悔はしたくない…こんな高まった感情を押さえる事なんてできないよ…と思い切ってアンコールを発動してしまいました。ちょっと遠慮がちに発した「まだノンシュガーの曲聴きたいよなー?」って言葉に、びっくりするくらい大きな反応で「おー!!」って声が起きました。
もう後は謝っちゃおう…そう思い全力でアンコールの声を上げました。ステージでは物販の準備も始まっていたのでしょう。明らかにあわただしい動きが幕の向こうから伝わってきました。
アンコールに応えて披露されたのはWay of life。普段着席の角座でアンコールの時だけに許されるオールスタンディング。楽しかったこの日を締めるに相応しい盛り上がりでした。
次の公演は10月の下旬。約1か月後です。楽しかったこの日の余韻が残るうちに角座でのライブがない今の状況はちょっと寂しいですが、こうやっていいライブをやっていればきっと動員も増えていく…そう信じていくしかないと思っています。
今、色んな感情が自分の中で交錯しています。初めてノンシュガーを知って約2年半。毎週日曜の朝は角座にいました。まるでそれが当たり前のように。
朝練がなくなっても、ほぼ毎週イベントやライブで顔を合わせてきました。その事がどれだけ僕に力を与えてくれたかわかりません。
このブログはイベントやライブの記録として始めました。 新しい記事がエントリーできるかどうかはわかりません。今月いっぱいはまだイベント等にも行けるはずなのですが、今のところ何も予定入ってませんしね。
って事で、これがひとまずは区切の投稿です。
今まで読んでくださってありがとうございました。






Comments